Remote Disktop の研究から早3日目。
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4連休中の3日が終わり、買い出し以外まったく外出することなく、RemoteAPP とモバイル環境についての研究を行いました。
構築するだけで、どうしてこんなにかかるのかという疑問もあるでしょう。 スマートに構築するだけなら確かに時間はあまり必要としませんが、その仕組みに係る様々な問題と環境、たとえばレジストリの中身とか、インストールの順番とか、実践するから時間がかかります。
自宅 PC をネットに公開して、MacBook Air で動く Windows 7 上から LTE を使って接続してみるとか、グラフィカルなゲームソフトを動かしてみるとか、現実に即した実験も行いました。
ともあれ、リモートディスクトップWebアクセス(RDWEB)の「役割サービス」をインストールし、RemoteAPP をインターネットから簡単に起動できるように構成しました。(5月6日現在も公開状態です)
設定にはいくつかの注意点があります。まず、インターネットで公開する場合は、URLで示されるサーバー名と証明書が同一名である必要があります。そうしなければリモートアプリの証明ができません。試すだけであれば特に必要ではありませんが。
幸いなことに、RemoteApp の管理画面の上段には概要が表示されていまして、最低限必要な設定が行われているかどうかのアドバイスが行われています。このような事前アドバイスは MS が最近リリースしたサーバー製品に採用され、エンジニアの負担を軽減してくれています。(事前要件のチェック)
さて、RemoteDisktopWEB (RDWEB)を利用すると、このような画面でログインすることになります。(もちろん使えるのは IE だけです)
ActiveX を使用したWebなので、IE以外は画面表示はできるものの、動作しません。ログインすると以下のような、アプリが配置されたページになります。後はこの中から選んで利用します。
EXCEL を起動してみます。普通にクリックすると RemoteApp へ接続中のダイアログが表示され、数秒のちにアプリが起動します。
アプリの起動はリモートディスクトップへログインから開始するので、少々遅めなのですが、同じサーバーへ接続するアプリであれば、2つ目からはログインが省略されるため高速です。
画面は32ビットで表示させていますが、インターネットからの接続ではとても使い物になりません。ビット数を落とす必要があります。イントラ運用でも実用的なのは24ビットといったところです。
アプリを配布することもできます。rdp ファイルを発行して共有フォルダで共有するか、インストールパッケージを作成して、グループポリシーで配布することができます。配布し、児童インストールすると、スタートメニューに「リモートブログラム」というフォルダが作成され、その下にアプリが登録されます。もちろんインストールパッケージを直接クリックしてインストールもできます。
RemoteApp は、最高度のセキュリティを保てるという事で、モバイル環境での利用など、今後幅広く使われる可能性を秘めています。
しかし、Office 入りのノートPCが で10万円以内で手に入れられる現在、リモートディスクトップのクライアントライセンスが高額なため、一般事務処理で導入するにはさほど価格メリットはないと思えます。
速度もそこそこですが、インストールされたアプリにかなうはずはありません。また、サーバーがダウンすると接続されているクライアントも一度に全部落ちてしまうという危険な側面もあります。
RemoteFX に始まった RemoteApp の研究ですが、「顧客に勧める場合」は、サーバーの冗長性とネットワークの速度、グラフィックボードの性能に左右されるので、実際の環境下で十分な検証が必要なシステムでしょう。
連休を使って行った研究はここまでです。狙った環境は、IKEv2 を使った IPSec通信で、リモートAPP を使用するというもので、思い通りに動き、私にとってはストレスの発散になりました。 (IKEv2 についてはまた後日)
では、また。