宇宙の起源にも関係することです。
簡単に説明してみましょう。
物質は原子というもので成り立っています。原子は髪の毛の幅に1万個ほど並んでしまうほど小さいものです。
その原子は「電子」と「原子核」で構成されています。
電子に関しては、以前にこのブログで「物質の波」を書きましたが、ここでは電子を無視します。
その「原子核」は「陽子」と「中性子」の組み合わせで作られており、この原子核を壊すときに膨大なエネルギーが発生します。
ただ、そう簡単に「原子核」は分離しないため、爆弾を作るには「ウランU235」という地球上に存在する物質を使います。
(ウラン鉱物の中の数パーセント、ウラン235が含まれています)
この「ウラン235」は大変不安定な物質で、一定量を同じ場所に置いておくと勝手に核分裂反応を始めます。
それが連鎖して起こるため、爆発的なエネルギーが発生します。
その限界点を「臨界」と呼び、各国が実験をしている「臨界実験」というものは、どの程度集めると爆発するかというデータを集めているのです。
どこが「臨界」かは、実際にやってみないと解らないのです。
このように「原子核の破壊」によって膨大なエネルギーが発生します。
また、「原子核の融合」によってもエネルギーが発生します。
「陽子」が高温で高圧の環境下に置かれると合体する現象で、例えば太陽の中心核ではその温度と圧力により水素の陽子が融合し、膨大なエネルギーが発生しています。
太陽の中心付近で起きたこの反応によって光が生み出され、地球に降り注いでいるのです。
ちなみに、その光は太陽の重力によってなかなか表面に出らません。
表面に出るまでには100万年かかると言われています。100万年かかって太陽から飛び出た光は8分で地球に到達しています。
この核融合は、「セルン」という粒子加速器で核融合を起こし、新たな核を作る実験が行われていますし、内温度1億度の核融合炉を用いて発電をする実験も既に行われています。
もし「核融合発電」が実用化できれば、おそらくコップ杯ほどの水で、日本全国1か月間の電力がまかなえるでしょう。
琵琶湖ほどもあれば、全世界が数十年間電力に困ることがありません。
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このように、原子核はもの凄く小さいのに、考えられないほどのエネルギーを生み出すことができるのです。
この宇宙もまた、原子を構成する「素粒子」によって莫大なエネルギーが生まれ、それが何らかの作用により融合し質量を持ち、核を構成し、物質となり、星や恒星を生み出し、恒星の崩壊・超新星爆発によって、例えば「金」や「プラチナ」といった物質を生み出したのです。
最後に、「ウランからウラン235を分離する方法」ですが、ウランを気化し、遠心分離機にかければ(重さが違うので)分離することができます。
最近、イランがこの方法でウラン235を抽出できたようです。
「核の平和利用」とはよく聞く言葉ですが、怖いほどのエネルギーを発する物質ですから、ほんとうにそうして欲しいものです。
宇宙を創造し、時には恒星を破壊する核反応ですが、人類をも破壊してしまうかもしれませんね。
私の頭は既に破壊さ(ry