私たちは実在しているのでしょうか?
有名なシュレディンガー方程式により、観測されていない状態の素粒子は波のようなふるまいをしており、それは二重スリット実験により証明されています。つまり存在が確定していない状態の素粒子は観測されるまで不確実な状態で存在しているのです。
次に3Dゲームをプレイしているところを想像してみてください。あなたは敵のプレイヤーと正面から戦っています。そのとき、あなたの後ろはどうなっているでしょうか。もちろん正面を向いているままでは後ろを見ることができません。ディスプレイの表示範囲から外れているからです。コンピュータは表示する必要のない部分は描画していませんから、プレイヤーが見ようとしたとき、つまり振り向いて観測しようとしたときにすかさず描画するのです。なぜなら、そうすることでコンピュータの負荷を減らすことができるからです。
素粒子における不確実性の原理も、3Dゲームのように負荷を減らすためにそうしているとは考えられないでしょうか。
つまりこの世界も3Dゲームと同様に、高度な文明を持つものによって作られた仮想現実ではないかということです。
もう少し、それを示すような事例を紹介します。
素粒子である電子は下向きもしくは上向きにスピンしていることが判っています。先ほどのシュレディンガー方程式に基づき、上向きと下向きのどちらにも決まっていない重ね合わせと呼ばれる状態の電子を二つ用意し、それらを相互作用させることで「からみあった状態」にします。
そして、その一方を遠くまで運びます。ここでは月まで運んだことにしましょう。
月に一方の電子を運んだら、地球に残した方の電子のスピンを確定させます。仮に上向きにしたとすれば、月に運んだ電子は観察しなくとも瞬時に下向きに確定します。月までの距離は38万キロありますから、光の速度(秒速30万キロ)で情報が伝わるとしても1秒以上かかるはずですが、実際は同時に情報が伝わります。
そしてこの不可解な仕組みが、あらかじめプログラミングされているとしたらどうでしょうか。からみあった素粒子の片方のスピンが決まったことがトリガーとなり、自動的に他方のプログラムが起動し、スピンの方向を決定しているのではないでしょうか。コンピュータの中で実行されているプログラムによるものであれば、その距離は問題とならないからです。
光の速度にも不可解な点があります。アインシュタインの一般相対性理論によると光の速度は一定であり、物体の移動速度が光の速度に近づくほどにその物体の時間は遅くなります。
ではどうして光の速度は決まっているのでしょう。・
3Dゲームでも多くの処理をさせようとすれば、全体的な処理速度が低下します。そしてゲーマーはその現象を「重くなった」と表現します。物質も光の速度に近づくほど質量が増加し「重く」なります。
いかがでしたか?
かの有名なステラのイーロンマスク氏も2016年6月のカンファレンスで、「私たちが住んでいる社会が現実である可能性はほとんどない」と話しています。
いまもどこかで、私たちが素粒子の世界を覗き込んでいるように、この世界を作った創造主が、私たちの仮想世界を覗き込んでいるかもしれません。
※いろいろと省略して説明しています。
※今回記載した物理学の現象は量子コンピュータや量子暗号の基礎理論として活用されています。