星降る夜はロマンチックですね。
郊外であれば肉眼で見えるお星さまは三千とも言われていますが、私たちの住む銀河系だけでも数千億のお星さまが輝いています。
そのお星さま、つまり恒星のほとんどが二つの恒星が互いの重心で回っている連星だと言ったら信じられるでしょうか。私たちに毎日暖かい光を届けてくれる太陽は単独星ですが、むしろ太陽は珍しい存在なのです。
恒星のうち80%ほどが連星だと言われていますが、その謎を探るために科学者たちが星間ガスの多い星のゆりかごと呼ばれるエリアで今まさに生まれようとしている恒星の調査をしました。科学者たちは連星と単独星の生まれる仕組みを調べようとしたのですが、驚くことにすべての星系で連星が誕生していたのです。調べても調べてもすべてが連星なのです。
そうなると、太陽も生まれる時は連星だったのに、何らかの理由で兄弟星、あるいは姉妹星がいなくなってしまったということになります。
今も銀河系のどこかで兄弟星は輝いているのでしょう。なんとか見つけてあげたいものですが、それを調べるには数千億に及ぶ恒星のスペクトル分析や表面成分などの一致を調べなければならず、それは事実上不可能な作業です。なんか、かわいそうですね。
スターウォーズエピソード4の冒頭あたりでルーク・スカイウォーカーが双子の夕日」を眺める場面がありますが、太陽がそれを見たら生き別れになった双子の兄弟を思い出して悲しむかもしれません。
科学の進んだ未来の我々の子孫が見つけてあげられれば良いですね。