政治の話はあまりしないワタクシですが、最近は政治が目まぐるしく回っているので、少し書いてみたいと思います。
ムバラク大統領が9月の大統領選挙に不出馬を表明したものの、民衆の怒りは即時退陣を求めており、今後、予断を許さない状況となりました。
首長国の多い中東地域では、民主政治とは異なった体制を持つ国家が多いので、その余波は今後も続くでしょう。
日本は民主国家ですが、先の中井大臣の「早く座れよ」発言が非難を浴びたように、マッカーサーによる戦後統治で「天皇は国民の象徴」という理念が見事に定着した良い例です。
そのアメリカは「アメリカ(企業)による格付け」で日本の評価を下げ、消費税のアップに圧力をかける事で、財政の安定化を目指せと言っています。
その目的はと言えば、日本の財政を安定化させ、アメリカ国債を買わせる財政安定化戦略によるものです。結局のところ、リーマンショックによる借金のツケを日本も払わされるのです。
日本の国債を売買しているヘッジファンドは、日本が破たんする事を本気で望んでいるのです。だって、彼らが儲かりますから。
民主党の小沢さん問題ですが、私が読んだ複数の検証記事やコラムから結論を得たのは、「グレーの下地に白色のストライプ」といった感じです。
小沢さんが自分は潔白であると言った背景には、法律的に考えるとやっぱり「白」という事なのでしょう。検察も(悔しいけど)負けると思ったから起訴できなかったのです。
若干政治から経済に目を向けると、ユニクロが苦戦しています。
ユニクロの苦戦はこれからも続くでしょう。ファッションというものは、アグレッシブに流行を取り入れなければ長くは持たないものですし、我々庶民は安い製品を買わないと家計がもたないのに、当のユニクロは海外で生産し、膨大な利益を上げている事に気づいたのです。
デパートに客が戻り始めていることは、国民が何をすれば良いのかが多少なりとも理解できてきたという事の現れです。
かつて、クルマは男性のステータスシンボルで、昼食を抜いたり、欲しい服を我慢してまで買ったものですが、今やファッションは男性、女性共に削れないステータスシンボルです。
クルマは性能比ではなく、「かわいぃ」という理由でも売れ、スカイラインRSの様に、「昔ながらのバブル親父」しか買えない値段と独占的メインテナンスで何かを勘違い売りしています。
スカイラインRSは、若者が借金して買えるギリギリの価格設定で無ければ、受け入れられることはありません。
私はあんなの買うなら、借金してでもBMWのM5を買います。
ホンダのCivicは市民というネーミングなのに、そのシビックType-Rですら海外で作られる時代ですから、日本の若者を「なめている」から売れないのだと本気で思ってしまいますよね。
再び政治、しかも外交の最終手段と言われる「戦争」に関しても、「軍備」という点で考えれば、2兆〜3兆円ほどで空母を作り、アメリカにリースでもして国防の一端を担ってもらえば良いのではないでしょうかね。
日本が運用すればアジア諸国は非難もするでしょうが、作るだけならなんとか言い逃れはできるでしょう。
北方領土は、せっかく2島返還方針でプーチンと合意できたのに、その後の小泉政権では4島返還を強硬に主張するなど、二転三転するのはロシア側の都合ではなく、日本の都合なのですよ。
おまけに、鈴木ムネオ議員の収監が確定したら、とたんロシアは態度を硬化させ、首相が訪問しています。これは明らかにプーチンの嫌味です。どうして急に硬化させる事になったのか、森元総理にでも聞いてみたら良いでしょう。ついでに、日本でプーチンとサシで会える政治家は誰なのか、考えてみても良いでしょう。
国内のせいぜい数百人の国会議員がゴタゴタしている間に、世界はあっという間に進化を遂げて行きます。この不景気は日本人の特質である良いモノづくりと勤勉さから、ゆとりと資本主義的投機利潤を追求した結果なので、国民全員の責任なのです。
不景気を脱出するには、ある程度預金のあるバブル世代の人たちが、お金を使いたくなるような魅力ある商品開発を行う事と、若者が乗りたくなるような車づくりと車社会の再構築にあります。
国内需要の延伸こそが日本を救うただ一つの道です。
最近の世相をダイジェスト的に斬ってみました。