光の速度で131億年彼方の銀河系が発見されました。
宇宙がまだ6億歳の頃の銀河系ですね。
地球に131億年かかって届いたという事は、実際のところ、もうそこには存在していないかもしれません。
つまりは131億年前の光という事になるからです。
宇宙は「光の速さで何年かかるか」という単位で距離を表します。
あなたが空を見上げた時に見える星は、すべて過去の星という事です。
最も近い月でも15秒、太陽の光は8分。
太陽の中心近くで発生した光(光子)は、太陽内部の原子と衝突を繰り返し、その余りある重力とも相まって、表面に出るまでに 100万年かかると言われています。
今日浴びた光は、人類が誕生する以前の光も含まれているのです。
実際の宇宙は 137億年彼方よりもっと大きいのですが、宇宙の辺境にある光が届くことはありません。
宇宙は今でも「光より早く」膨張しているため、その辺りにある光は膨張速度に負けて地球に届くことはないのです。
従って、どのようにしてもその膨張を観測する事ができないのですよね。
人間の一生なんて「まばたきのようだ」と言われますが、宇宙の時間の流れにとってみれば、人間の一生など「無いに等しい」のです。
その無いような人生でも、しっかり生きたいものですよね。