色々と物議がありますし、立場によって考え方は違います。
なので、直接的な感想は置いときます。
私自身は、クリントン国務長官が日米安保条約5条について言及し、米国として尖閣諸島は「防衛義務があると明確にした」点があまり報道されないことが不思議だなと感じます。
思いやり予算や、海兵隊の沖縄配属は日米安保条約に基づいていますから、その意義を再確認できた良い機会であり、外交として、米国にこの発言をさせたのは大きな成果なのです。
中国軍が尖閣諸島で軍事行動を起こす気配があれば、米国軍が安保条約に基づき監視するために艦艇を派遣するのです。
(もちろん日本も適度に派遣するでしょうが)
つまり、もし有事に発展すれば、議会の承認が必要のない海兵隊が、大統領の命令に従い軍事行動を起こすことになります。
しかし、少なくとも、どの国も中国と米国の衝突は見たくないでしょう。
国民感情はおのおの自国の立場で盛り上がるでしょうが、こと政治的な外交手段としては、このクリントン国務長官の発言によって、中国に対してけんせいする効果はあったはずです。
核戦争が発生する確率。
1年以内であれば、まず気にしなくとも良い確率でしょう。
しかし、100年となればどうでしょうね。
戦争は特別なものではなく、外交の延長線上で、最後の切り札なのです。
今回の事件(事故かもしれませんが)、平和ボケして、おもいやり予算は必要あるか?と言うのと同じくして、自衛隊だけで自国を守れるのか?と問うてみる事も必要なのではないでしょうか。
ここ10年で軍事予算が増えていないのはアジアで日本だけなのですよ。
近隣諸国はそれだけ軍事的危機感を持っているのです。
そんなこんなで、日本が戦争に巻き込まれる前に・・・
寿命が尽きることを願ってます。