自宅のクライアントに設定して使っています。
最近の Web 事情は、多くの広告や関連情報が1枚の画面に付加されており、場合によってはたった1つの Web 画面において、数十から数百もの DNS クエリ、いわゆる名前解決が行われています。
例えば、Windows の 「コマンド プロンプト」 から、
nslookup
と打ち、続いて
set type=D2
と、デバック目的である趣旨のコマンドを打ち、
softonhouse.jp
と打ってみてください。
おそらく、かなり連続した(意味不明とも思える)レスポンスが画面に表示されることでしょう。
これが DNS による名前解決で、URL をブラウザに打ち込むと、この動作が「1つのドメイン名に対して必ず」行われています。
DNS の名前解決は、URL から実 IP アドレスへの変換を行っていますが、その URL が複雑な場合は、たったひとつの URL(名前) 解決にいくつものクエリがインターネット上に放出されているのです。
プリフェッチとは、あらかじめ URL を IP アドレスに変換しておき、実際にその URL を参照する場合には、クエリを使わずにキャッシュされた IP アドレス情報を使うものです。
一般に、一度照会された URL の情報は TTL と呼ばれる期限に基づいてローカルコンピュータや DNS サーバーに登録されていますが、これを事前に行ってしまうのがプリフェッチです。
従って、実質的な WEB の表示速度が改善されるだけではなく、多くの人々が Google Public DNS を使う事は、インターネット上の膨大なクエリ放出を減らす試みにもなるという事です。
但し、企業や組織などでは、DNS にローカルサーバー(組織サーバー)が登録されているのが普通であるため、組織内クライアントの DNS 設定を勝手に Google Publid DNS へ登録してしまうと、何らかの障害が発生する恐れがあります。
また、今回は「個人的なテストを目的」としているため、企業でこの Google Public DNS を使う時は十分に注意した方が良さそうです。
参考のため、DNS Setting Data を掲載しておきます。
8.8.8.8 (google-public-dns-a.google.com)
8.8.4.4 (google-public-dns-b.google.com) 下手な ISP の DNS よりはよほど高速かもしれません。
ぜひお試しください、但し個人的に。