原発はいずれ倉庫になります。
私は過去に福島県に住んでいましたし、原子力発電所で用いられる放射能測定プログラムを制作した事があるので、前々から原子力に関しては特に興味を持っています。
先日、NHKが原子力発電に関してのドキュメントを放送していました。
原子力発電の先進国、イギリスは25機の廃棄原発が存在し、日本にも2基ほどあり、1基(ふげん)は解体作業が進んでいます。
イギリスの場合は、25機を解体処分するために11兆円の費用が必要と試算しており、巨額の費用捻出に頭を抱えています。
もちろん、日本でも原子炉解体に向け、「ふげん」の建設図面が無いなどの障害が多く2年後の解体に向け四苦八苦しているそうです。
なにしろ、耐震性などを考慮するあまり、強固な作りであるばかりではなく、解体は全く考慮していない時代に作られた原発です。苦労するのも当然と言えば当然なのでしょう。
そんな中、イギリスはCO2対策には原子力発電が最も有効であるという結論に達し、なお原発の建設を行うと発表しました。
日本でも現在9基の原発が建設予定です。
問題となるのは、解体するのは可能ですが、大量に出た放射能廃棄物をどう処理するかです。
埋める場所がないのです。
放射能廃棄物は、電車がぶつかっても壊れないほど頑丈なケースに収納され、地中深く埋められる予定なのですが、地元などの反対により、まだどこの国も明確な手段が定まっていません。
日本もまた同様、埋める場所が決まっておらず、廃棄された原発の傍に廃棄物保管庫を建造し、その中に納めてます。
そのため、核融合炉などすべての解体が終わった後には、それら放射能廃棄物が格納された倉庫だけがポツンと残る事なりますよね。
埋設地が決まるまでは、永久に倉庫として使われる事でしょう。
やはり、ダムを造って発電すべきなのでしょうか。
しかしダムは河川流域の自然を破壊します。
原子力は確かに事故が無ければクリーンですが・・・・・。
そんな事を考えているうちに、原発は倉庫になるのです。