Exchange Server 2010も対応するようです。
アーカイブなどの機能により、「すべてのメールを保存」する手法で「eディスバリー」に対応していましたが、個人用 pst ファイルがサーバーに保存できるよう改良されたようです。
そのほかにも、個人でアーカイブを取っておく機能もあるとの事です。
メールの証拠能力がますます高まるでしょうね。
今でも Outlook などの Exchange クライアント製品では、メールを読み易くするために連続した改行を削除するなど、表示する際に若干の加工を行う場合がありますが、その際にもきちんと「余分な改行を削除しました」と経緯を説明してくれます。(見た目だけで原本は変更されません)
その位は知らせなくとも良いのに・・・とお思いでしょうが、eディスカバリーにおけるポリシーの下ではよろしくない事とされているのです。
なぜなら、真正性を損なうような行為(この場合はメールの加工)をしてはならないからなのです。
例えば、組織内メールにサーバーが自動的に特定の広告やリンクを貼り付けるなど、メール原本を加工する行為は、メール原本に対して加工するチャンスを第3者に与えていることになるからです。
もし加工するなら、加工前の全メールを別の場所に保管しない限り eディスカバリーポリシーを逸脱する事になる可能性が高いと言えます。
視点を変え、簡単に言えば、送った人のメールと受けた人のメール本文は必ず一致する事が求められているのです。
こういった eディスカバリー の整備に向けた投資は、国内、特に公共機関や上場企業などの間で既に行われています。
もし、メールの加工を行う必要があるならば、メール加工の仕組みが備わっていないメールサーバーに対しても同時配信し、完全なるオリジナルメールを別な場所に保存しなければならなくなります。
つまり、メールボックスサーバーは2つ必要になります。
今後、証拠採用能力のある電子メールは、ますます厳しく厳正な管理下に置かれることが予想されますので、今からの対策が必要となります。
特に、行政組織の方はお気を付け下さい。