メモリ管理形態の違いがあります。
Vistaでは、頻繁に利用するプログラムなどのキャッシュを行っていましたが、Windows 7 (Windows Server 2008 R2) では、速度の速いデバイスでは自動的にOFFするようになりました。
そのため、アプリケーションの起動に関しては、一部 Vista の方が早い可能性があります。
通常、キャッシュにいかほどメモリを使用しているかは、「キャッシュ済み」で表示され、何も使用されていないメモリは「空きメモリ」として表示されます。
そのため「キャッシュ済」と「空きメモリ」を足したものが「利用可能」なメモリなのですが、そのキャッシュの利用方法が 若干 Vista とは変わったようなのです。
Vista ではメモリが少ないと、ほとんど全てが「キャッシュ済」になってしまうため、キャッシュされていないプログラムを起動すると、解放→確保という流れになり、若干繁雑になります。そのため、「空きメモリ」が通常どの程度確保されているのかを見極める必要があります。
また、Windows 7 では「コミット」と表示される値がありますので、実際にどの程度の余裕があるのかを確認できます。
私のPCでは、画像のようにコミット(GB) 6/23 と表示されていますから、23GBのうち、まだ17GBは余裕があるという事になります。このとき、私のPCは物理メモリが12GBですから、仮想記憶(ページファイル)として11GBを利用している事になります。
(物理メモリ12G+ページファイル11G=23GBコミット分母)
「空きメモリ」で余裕値を判断すると、キャッシュなどの色々な機能で判別が難しいため、この「コミット」を参考にすれば間違いありません。
コミットの分子、私の場合は 6GB が物理メモリの値 12GB を超えてしまうと、頻繁にページファイルへの読み書きが行われますので、急激に遅くなります。
物理メモリの値と、このコミットの分子の値は、Windows 7 を使い始めたらしばらく観察してみてください。