東京オリンピック招致の努力が実りました。
東京電力福島第1原発の汚染水問題に関する阿部首相の答弁も明快で、IOCの委員の方々も納得してくれたのでしょう。あの答弁には僕も感心しました。
とは言うものの、完全にコントロールしている、ブロックしているなど、厳密に言えばそうではないだろうという批判もあるかと思います。それに加え、10万人を超える人々が今も故郷に帰れず、避難生活を送っているという事を思えば、それこそ、オリンピックどころではないだう、そんな声も少なくないでしょう。
たしかに、日本全体のことを思えば、アベノミクス4本目の矢、あるいは3本目の延長線上として、中長期経済発展のマイルストーンとして、景気浮揚のためには重要だと思えますが、復興半ばである被災地で、すべての人がもろ手で喜べることではないでしょう。
ですが、僕はこう思うのです。日本人が今までにはできなかった表現方法を用いた日本のプレゼンや、誘致成功に沸く若者の笑顔と情熱を見ていると、彼らのためにオリンピックが誘致できて良かったと。
被災地の人々が開催してよかったと思ってくれるような、日本人が誇れるような、さすが日本だと言われるようなオリンピックにするのは、私たちひとりひとりです。決まったからには、ベストを尽くしましょう。
私は、7年後に、復興を遂げて新しい街を走っている聖火を想像しています。沿道で拍手をしている被災地者の笑顔を想像しています。そうありたいから、一人の国民として、協力していくつもりです。