先日、東北総合通信局と東北情報通信懇談会の「シンポジウム・震災とICT」に地元からの声として講演をさせて頂いたのですが、10月22〜23日に新潟県十日町市でのセミナーでも講演します。
http://www.funcs.net/~seminar1023/index.html
講演は若いころに頼まれていた経験がありますが、その時の苦い経験から、講師程度は引き受けていたものの、あまり口が達者ではないので、講演やインタビューはずっと封印していました。
こうした講演を再び行おうとした背景は、今回の震災で自治体などのICTにおける対応を実際に見て、聞いて、情報収集したICTの関係者があまりにも少ないと気が付いたからです。
どうしても自治体の方々は、ご自分の業務がありますので、他の自治体から積極的に情報を収集することができません。また、仙台には支店が多いこともあり、自治体への関与としては民間企業でもわりと多いのですが、そこには企業的な縛りがあるため、これもまた、積極的な情報収集はできませんでした。
その点、私は震災前から公共機関へ無償相談などの活動を行って来ましたし、幸いなことに仕事も自治体の情報システムの運用や保守が中心でありましたから、ある意味気軽に情報収集に協力して頂ける自治体さんが多かったこと、日頃のお付き合いから、情報を提供してくれるメーカーさんも多かったことがあげられます。
また、何より小さな会社ですから、自由度があったこと、それに、大切なことですが、千年に一度の震災でICTに何が起こったかを調べる事が、震災後のICTに必要な課題を浮き彫りにしてくれるという、私にとってはその機会を逃すまいという意識が大きかったのです。
様々なことが震災後に発生しましたが、それがどのようなものであったか、語り部として講演することは、様々な自治体さんにとっては有益な知識となるだろうと思い、講演を引き受けています。
また、被災地での情報行動を調査し、社会に公開することは、情報システムというものが、今までのような漠然とした安心安全をテーマとしたシステムではなく、実際に則したシステムの構築とは何かのヒントを与えるとともに、メーカーさんにその命題を投げかける機会かと思います。
被災地での講演は交通費のみ頂ければ、講演自体はボランティアでできるよう、活動に伴う所属団体のiSPPにはお願いしています。もし、機会があればお呼びください。
余計な事は言いませんのでご安心を・・・。