私がマイコンに興味を持ったのは中学生の頃でした。
その頃はまだキーボードなどついてなく、ひたすら機械語でプログラミングをするような、趣味の世界でした。
高校時代には、日本でもTK-80やMZ-80といったワンボードコンピュータが流行し、私も Lkit16 やMZ-80B を使いました。
高校生になる頃には、コモドール、PET、Apple などの先駆的メーカーからパーソナルコンピュータと呼べるものが発売されました。その後の10年を先駆する、PC-8001 というベストセラーが発売されたのもこの頃です。
とりわけ Apple2 は私たちにとって羨望の的で、鮮やかなカラーなどの機能は鮮烈な印象をもたらしました。いつも技術革新をもたらしたのは Apple だったのです。
社会人となり、仕事の上では CP/M、MS-DOS、Windows 3.1、Windows/386 ..etc と、ずっと Windows を使い続けていましたが、自分の息子に与えたのは Mac Color Classic でした。それは、そこから豊かな感性が生まれることを知っていたからです。
システムの構築は、仕様書通りに図面をひけば良いというものではなく、その中に構築者の思想が必要です。システマチックに学んだ技術や知識だけではそのような属性を組み込めません。
少なからず、私は自分が構築したシステムに関して、人間臭さ、人間的な温かさを組み込んでいます。そして、その部分が信頼性であったり、多様性、スケーラビリティを生む技術的な根拠にもなり得ていると思っています。
そのことを私に教えてくれたのは、Jobs 氏でした。
ご冥福をお祈りします。