検索エンジン業界が騒がしくなってきました。
米国 Yahoo! は Microsoft の Bing のエンジンを採用。
日本 Yahoo! は Google のエンジンを採用。
日本の Yahoo! はエンジンのみの採用で、見た目や広告などのシステムは独自の物を利用するという事です。
国内での独占禁止法に抵触しないかを事前に確認した上での発表でしたが、ここにきて、Microsoft 本社が反対する声明を発表しています。
と、言いますのも、米国 Yahoo! は Bing を採用する以前に Google との提携で合意したのですが、米国司法省が許可しなかったからです。
日本で Yahoo! が Google を採用することは、国内でのシェアがほぼ独占状態になるという事ですからね。
Bing のシェアは今のところ Google の数字を下落させるに至っておらず、どちらかと言えば Yahoo! のシェアを奪っていることから、Yahoo! が Google を採用することは Bing にとって死活問題なのです。
有名どころの検索エンジンの検索結果に広告を載せるには、一日数時間で数百クリックでも月に10万近くかかります。
契約内容にもよりますが、大抵は予算制で、自分が設定した額を超えると広告は自動的に停止します。
つまり、検索数が多ければ多いほど確率的にクリックが多くなり、予算消化が激しくなることから、掲載時間が短くなります。
シェア増加は結果的に多くの顧客を詰め込むことができるのです。
数百、数千、数万と契約があるのですから、自動的に「ちゃりーん」とお金が入ってくる仕組みなのですね。
ですから、エンジンが非常に重要なわけです。
まあ、もともとは Microsoft が Yahoo! を買収しようとして断られた事から始まっているので、かつて ネットスケープ 社が IE に凌駕されたように、Microsoft が本気になれば Bing が伸びる可能性があります。
エンジン業界も宇宙も、一寸先は闇なのですよね。