| | | | | | | | | 2015/09/28 01:18:37 プライベート♪ | | | <一石二鳥> | |
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・A:「君が飲んでいる、そのお酒は遺伝子操作で改良されたキノコを使って作られたんだ。」 B:「ホントですか?」 A:「ほら、その皿の上に料理されたキノコが入っている。 キノコは苦手かね?」 B:「大好物ですよ。」 A:「それはよかった。 麹はデンプンをブドウ糖に変えるだけで、アルコールを作ってはくれない。 そのキノコはデンプンからアルコールを作ることができるんだ。」 B:「アルコールを作ってくれて、料理にも使えるなんて、まさに一石二鳥ですね。」 A:「よくそんな誰も使わなくなったコトバを知ってるね。」 B:「古典文学に興味がありまして。」 A:「ところで、そのキノコには毒があって、去年、キノコでアルコールを作り出したヒトが、酒の肴(さかな)に、そのキノコを食べて天国に行ってしまったらしい。」 B:「肴?」 A:「お酒を飲みながら食するものを、昔は肴と呼んでたんだよ。魚も食材のひとつ。」 B:「その毒キノコが、自分の目の前にあるってことは・・・。」 A:「大丈夫。毒消しを行ってあるから。」 B:「お酒の方は大丈夫なんですか?」 A:「それについては、今こうして君に試飲してもらっているんだよ。」 B:「え!」 A:「お酒も既に多くのヒトが試飲していて、安全であることが判っている。」 B:「最初にそれを言ってくださいよ。 では安心してキノコといっしょにいただきます。」 A:「どうぞ。」 B:「(黙々)。」 A:「味はどう?」 B:「思ったよりもアッサリしていて美味しいですね。」 A:「そうですか。」 B:「どうして僕の顔をじっと見てるんですか? 顔に何かついてます?」 A:「いゃ、ひとつだけ問題があってね。」 B:「問題?」 A:「お酒を飲みながらキノコを一緒に食べたのは、君が2人目なんだ。」
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