宇宙の話の一つですが、人類が滅びる要因をその見地からいくつか挙げてみたいと思います。
1.惑星衝突
惑星が衝突する危険はほぼ無いと思われます。
何十億年後には銀河系とアンドロメダ星雲が衝突する事が解っていますが、恒星同士の距離が離れているため、銀河が衝突しても恒星同士の衝突はまれにしか見られないと言われています。しかし、過去にはありました。地球に月があるのは、火星ほどの大きさの惑星が衝突したからだと言われてます。
2.巨大隕石の衝突
恐竜を滅ぼしたのはこれが原因と言われています。
惑星とまでは行かなくとも、直径数十キロの隕石が地球に落下するだけで、とほうもないエネルギーが発生します。
余談ですが、アメリカは核兵器に次ぐ破壊兵器を開発中で、そのヒントは隕石にあります。何トンもの巨大な金属の塊がマッハ数十もの速さで地表に激突すると、その破壊力は核兵器並みなのです。
3.月の離脱
月は離れつつあります。
地球の地軸が安定しているのは、地球が持つにしては大きい月の重力が作用しているからです。この月が遠ざかり重力の作用が少なくなれば、火星のように地球は地軸が安定しない惑星となり、ポールシフトなどの現象が起こりやすくなります。
4.ポールシフト
地球の角度が一気に変わります。
その理由は磁場の影響や月の影響など、論じられている要因は様々ですが、いずれにしろ急激に地球の傾きが変われば、大津波や大地震が発生します。高さ数百メートルの津波は人類にとっては脅威となるでしょう。
5.太陽の寿命
太陽もいずれ寿命が来ます。
太陽が中年期を迎えると、次第に膨れ上がり、その外郭は地球の軌道に達してしまうでしょう。それ以前に地球は黒焦げになっているはずです。
6.太陽からの攻撃
火星の大気も吹き飛ばされたと言われています。
高速に近い速度で襲う太陽風と言われる高エネルギー粒子で、通常でも多少は発生していますが、太陽フレアに伴って大規模に発生します。現在は地球の磁場がその攻撃を防いでいてくれていますが、近年、急激に磁場が衰えていると言われており、磁場が減ると地球は無防備になり、生命が住めなくなる恐れもあります。磁場が失われると、地球の大気は太陽風によって吹き飛ばされてしまいます。
7.磁場の消滅
地球にも寿命があります。
地球のコアは鉄でできており、高温のマントルがその周りをまわっています。その作用により地球には磁場が発生していると言われています。そのため、コアやマントルが冷えてしまうと地球の磁場が失われ、結果的に6の太陽風の攻撃をまともに受ける事になります。
8.銀河の衝突
銀河系とアンドロメダの衝突
宇宙は膨張していますので、銀河同士は遠ざかるのが普通です。しかし、銀河とアンドロメダは遠ざかろうとする力よりも銀河同士の重力が強く、衝突に向かって互いに引き合っています。そして、いずれは衝突するのです。
9.ブラックホールの接近
これは可能性としてはかなり低いと言えます。
しかし、スイスのセルンでは大型のハドロン衝突型加速器で陽子同士を衝突させ、ちいさなブラックホールを作ろうとしています。もちろん、ホーキンスの理論では発生したブラックホールはすぐに消滅してしまう事になっています。もし、消滅しなければ、地球は自らが作り出したブラックホールに飲み込まれる事になります。そして、人類最初の陽子衝突は今年の11月23日14時22分、調整中に偶然起きています。
10.宇宙の終焉
究極の終焉です。
度重なる危機を、たとえ太陽が地球を飲み込んでも、太陽が爆発しても地球は生き残ったとしましょう。しかし、いずれ器である宇宙は終焉を迎えることでしょう。宇宙の果てでお話したように、広がり続けて冷たい宇宙になるか、一点に収束して特異点に戻るか、あるいは破裂してしまうか、いずれかの末路が待っていると考えられています。
11.神の審判
これ、一番嫌ですね。
人間にとって、最も恐れる事は神の審判ではないでしょうか。どんな宗教にしろ、悪いことをすれば神の罰が待っています。あるいは、人類全体への審判として、天地を創造した神が今までお話した1-10の事象を故意に実現させるのかもしれません。
いかがでしたか?
まだまだ滅びる要因は沢山あります。私たちの地球内部の事にしても、多くの部分が解明されていません。例えば壊滅的な巨大地震が同時多発する事もあり得るのです。
自然の中での人間はとても小さいものですよね。北海道の地球岬で海を望めば、地球が丸いという事がはっきりわかります。しかし、言いかえれば、地球は丸いのだと実感できるほど、地球という惑星は小さいのです。
例えば、地球上の浜辺の砂粒をすべて集めたとしましょう。
その中のたった一粒、それが宇宙の中の地球なのです。