技術的なお話です。
 IISのインストールで、仮想ディレクトリの一括登録を行おうとしたのですが、正しく動作するまで数時間要してしまいました。
 そのため、ここで解説しておきます。
 まず、Windows Server 2008 の IIS 7.0 で appcmd を使うと、アクセス権が無いから config を読めないと文句を言われます。
 C:\Windows\System32\inetsrv\config
 管理者権限を持ったアカウントでこちらをエクスプローラーで開き、アクセス権を強制的に取得してください。
 次に、IIS7.0 にコマンドラインから仮想ディレクトリを追加する方法ですが、Microsoft の Technet で解説している内容が不可解なのです。
 リソースはこちらです。(コピー&ペーストで利用してください)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc771804(WS.10).aspx 
 Technet の本文中、該当するコマンド構文は
 appcmd add vdir /app.name: string / /path: string /physicalPath: string
 となっており、サンプルとしては、
 appcmd add vdir /app.name: contoso / /path:/ photos /physicalPath:c:\ images
 このように入力すれば動作すると記述してありますが、残念ながら実際はこの通りではありません。
 appcmd add vdir /app.name:"contoso/" /path:/photos /physicalPath:"c:\images"
 このように入力すれば正常に登録可能かと思います。
 もちろん、日本語構文に Technet が対応していなかっただけかと思いますが、appcmd の debug オプションを付加しても、返ってくるエラーメッセージは単一のもので、どこが間違っているのか皆目見当がつきません。
 Web で検索しても、この構文の正しい解説が見当たりません
ので、困る方が出てくる事が予想されるため、記載しておきます。
 余談ですが、IIS7.0 は、おそらく次のバージョンで PowerShell に対応するのではないでしょうか。
 IIS7.0 では構成のエクスポートがなくなるなど、この流れは Exchange Server が PowerShell に対応して GUIで出来る事が少なくなった時と非常に似ているのです。
 Exchange Server はそれが不評で、GUI を使ってできる事が以前のように戻りましたけどね。
 今の IIS7.0 は、バックアップすら GUI でできません。
 まあ、コマンドラインから使えるので不便とは思いませんが、誰でも簡単に構築できた IIS6.0 と比較するなら、不便と思う方は多いでしょう。
 とりあえず、誰かのお役にたてれば幸いです。