AE86・通称ハチロク。
私の若き青春時代の記憶に残る名車です。
イニシャルDで伝説になったこの車、大衆車とはいえ、当時の若者(走り屋)にとってはなかなか手の届かない車でした。
最近の若い世代は車離れが進んでいると言いますが、生活スタイルの違いだけではなく、それを食い止められるほど魅力的なスポーツカーが発売されていないという理由もあると思います。
背の高いワンボックスカーばかりですものね。
トヨタのセリカも存在しませんし、スカイラインはオヤジの大衆車と化し、フェアレディやスカイラインRSは金持ちの道楽となり…。
頼みのホンダもF1から撤退し、S2000が生産終了。ホンダスピリッツという言葉が懐かしくもあり空しくもあり。
もし、私が20代なら乗りたい車はないでしょう。
今、BMW540i(4500cc)とZ3(3000cc)を乗っていますが、Z3ですらワインディング道路でフルスロットルにすることはほとんどありません。
メルセデスやBMWはトルク重視であるため、高回転域でぶん回す車ではありません。もし一般道で高回転域中心の走りをしたら、私の腕ではとたんにガードレールと仲良しになってしまいます。
そんな中、東京モーターショーに「FT−86Concept」が出品されるようで、久々に日本のスポーツカーに活気が出そうです。
もともと高回転域でトルクを絞り出す日本のスポーツカーは、非常にトリッキーで操作性が良く、BMWのような重量感を感じさせないため、車を操る楽しさを感じるには世界屈指のクルマだと思います。
もし、コンセプトから実車になり発売されたら、1台買ってレース場に持ち込み、ドリフトして楽しみたいですね。
そんな歳じゃないだろうという突っ込みはなしで。