| | | | | | | しょっぱくて、カライ、そんな日々をつつうらうらボヤいてます。 | | |
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| | | | | | | | | | | | | | | | | 2013/09/27 20:30:28 プライベート♪ | | | こうのとり | | | よもやま話 〜コウノトリ番外編〜 | |
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2回に渡っての血液検査で腕に穴が開いたKEIです、こんばんわ(笑)。 ET後のホルモン検査を2回受けてきました。 どっちも基準値を満たしていたので、2回穴があく程度で済みました。 ※基準値に到達していないと、飲み薬か注射が追加されてしまう
今回は、こうのとり番外編。 約1年の不妊治療で知ったよもやま話をしてみようかと。 だって…治療経験者じゃないと知らないことが多すぎるんですもの〜。 知的財産は共有しましょう(笑)。
@IVF(ICSI)における受精卵(以下たまごちゃん)に関するよもやま話 まあ、過去何回かIVFに関する日記は書いてきましたけど、たまごちゃんのランクについて。 前にも書きましたが、たまごちゃんは細胞分裂して育っていきます。 で、ETの際に用いられるのが3日胚(だいたい8〜9分割)と胚盤胞(5日〜7日)。 ちなみに凍結胚を用いる場合で、解凍後成長スピードが速い子だとET直前で8分割胚→桑実胚(胚盤胞の1コ手前)になっていることもあります。 ランクは3日胚と胚盤胞で記述方法が違うことは前にも書いた通りなんですが。
たまごちゃんの分割の仕方を、分かりやすくビスケットで表現してみます。 ※♪ポケットの中身のビスケットは1つ〜、叩くとビスケットは2つ〜、の状態 1つのビスケット(細胞)を叩いて割ってみましょう(いわゆる分割)。
1.ビスケットは均等に2つに割れる。 2.ビスケットは均等に2つに割れたんだけど、1部砕けて破片もできてしまった。 3.ビスケットは2つに割れたんだけど、均等にじゃない。 4.ビスケットは2つに割れたんだけど、均等じゃない上に1部砕けて破片ができた。 5.ビスケットは2つに割れた…というか均等じゃないどころか砕け部分が多い。
さて。 これが3日胚の状態なんですね(実際にはこれが数回行われて8分割になるんですが)。 ビスケットは細胞。 破片はフラグメンテーションと呼ばれます。 当然、細胞は均等になっていた方が良いし、分割の衝撃でフラグメンテーションが起きない方が望ましい。 と、いうことで、上記のビスケットの割れ方の前に振られている数字がそのまんま3日胚ランク(グレード)になるのです。 今回、僕の3日胚のグレードは1。 こう考えてみると、どれだけ良い状態のたまごちゃんだったかと分かります。
次は胚盤胞。 胚盤胞は胚の大きさ、内部細胞塊(赤ちゃんになる部分)と栄養芽層(胎盤になる部分)でランクを決めていきます。
胚の大きさ。 G3…肺全体に広がっている G4…拡大し、透明帯も薄くなってきている G5…外細胞層の一部が外に突出している(透明帯に穴が開いている状態) G6…透明帯から完全に脱出(もう羽化しちゃってる) たぶん、G6になってしまったら移植は難しいと思います…着床先(子宮内膜)が側にないので。
ちなみに、胚盤胞ではこの数字はあまりきにされません。 問題なのは2つの細胞のほうです。
内部細胞塊。 GA…細胞数が多く緊密 GB…細胞数がやや少なく疎の状態 GC…細胞数が極少数、または無
栄養芽層。 GA…細胞数が多く、密集し敷石様の状態 GB…細胞数がやや少なく疎の状態 GC…細胞数が極少数
普通に単純に考えると内部細胞塊(赤ちゃんにあたる部分)のグレードが高い方が良いと考えてしまいますよね? でも、たまごちゃんは何はともあれ、着床しないと育たないんですよ。 育つための栄養はどこから供給されるのか? 言わずもがな、母体から胎盤を通して栄養を得て育ちます。 なので、胚盤胞移植では栄養芽層(胎盤の部分)のグレードが重要視されます。 僕の残り2つのたまごちゃんは4ACと4BC。 胎盤の元になるグレードがC、細胞数が極めて少ない、ということ。 院長が「難しいと思う。移植するなら2つ戻そう。」と言った理由がわかると思います。
ただですね。 あくまでも見た目上でのランク付けなので、必ずしもグレードが低いからダメだとか言うこともないんですよ。 そのたまごちゃんのポテンシャルまでは分かりませんから、グレードが低くても妊娠する人はするし、グレードが良くてもダメな人はダメで。 IVFをしたからといって、必ずしも妊娠できるわけではないんですよ。 不妊治療をしている人は特に、妊娠というのは神秘的で奇跡で授かりもの、という認識を持っています。 持ってはいるんですが、治療には時間もお金も気持ちも全部持っていかれてしまうのでツラく感じたり、ほかの自然妊娠した妊婦さんを妬ましく思ってしまったりするんです。 (※ちなみに僕はこの気持ちは皆無です。1年たったらそんな気持ちになるかな?と思ってたんですけどね…まだ未知の感情です)
さて、ここまでたまごちゃんのランクについて説明だったわけですが。 僕の場合はIVFの後、花粉症対策で薬を服用していたこともあり、全て凍結しましたが母体の状態が良ければそのまま移植するのが一般的です。 凍結せずに移植するのを、新鮮胚移植、凍結したものを使用する場合は融解胚移植。 IVFでは、新鮮胚移植よりも融解胚移植の方が妊娠率があがります。 なので、母体の状態が良くても(卵巣が腫れたりしていない)融解胚移植に臨む人も多いのが現状。 やっぱり採卵、というのがどれだけ体に負担をかけているのかがうかがわれます。 体調を万全にしてからETの方が良い、そう思いますよね? 僕もそう思ってました(僕の場合はOHSSになったので花粉症よりもダメだったんですが)。 でも。 前回のETで培養士さんの説明を聞いて、すごく納得しました。
胚の凍結。 これは生殖医療の格段の進歩によって飛躍的に実用されたのですが。 たまごちゃんは液体窒素の中に入れられて、カチンコチンに凍ります。 凍ってしまえば、液体窒素から出さない限り半永久的に保存できます。
ここまではIVF説明会で聞いていたし、不妊治療に関する本にも載っています。
最初のET後、相方と二人で思った素朴な疑問。
解凍って、どうやるんだ?? 自然解凍?それとも電子レンジの解凍ボタンみたいな感じで機械で解凍させるの??
これがすごい疑問でしてね(理系…というかSE気質?)。 この間のET後に思い切って培養士さんに尋ねてみました。 質問を受けた培養士さん、ちょっと面食らってました…。 多分こういう質問をする人はごくごく少数のようです(笑)。 でも、そこは研究者のような職人の様な担当培養士さん。 論文でも発表するかのように丁寧に説明してくれましたよ。
解凍そのものは、温度37℃を保ったシャーレに培養液ごと置いておくのだそうです。 聞いてみれば、あ、そうか、となりますよね? 人間の体温は37℃。体内と同じ環境に戻してあげて、自然解凍です。
それよりも衝撃だったのは、凍結方法。 液体窒素に入れることは知っていました…が。
「水を凍らせるのを想像していただけるとわかると思うのですが…」と、培養士さん。
たまごちゃん、細胞のかたまりですから、内側に水分があるんですよね。 まあ、それで球体になっているんですが。 水分をそのまま凍らせてしまうと…破裂したりひびが入ったりしますよね? なので、たまごちゃんは内部にある水分を全部抜かれてしまうんですよ。 水分を抜かれたたまごちゃんは、もうペチャンコです… ペチャンコになったたまごちゃんは培養液に入れられます。 すると球体を維持したいたまごちゃんは、水分の代わりに培養液を取り込みます (浸透圧の関係ですかね)。 そうして球体に戻ったたまごちゃんは液体窒素の投下に合うのです…。
こ、こんなに過酷な試練を課せられていたのは!! 融解後に変性または消失してしまうのも、新鮮杯よりも妊娠率が高いのも当然です。 今現在、僕の中にいる(と信じている)たまごちゃんは着床前からこんな難関をくぐってきているのか…と思うと、確かに優等生ですよ(笑)。
A専属薬剤師 まあ、相方のことなんですが(笑)。 薬剤師免許保持している相方は社会人になってからかなり年月が経っているのにかかわらず、大学で学んだことは一通り覚えています。 さすが国家資格を取っている事だけある。 僕? いやー…もう…使う機会があまりないのでだいぶ忘却のかなたですよ…。
たまごちゃんの凍結方法を聞いた時の相方の衝撃はすごかった(いや、僕も衝撃的でしたが)。 「まだ細胞が少ないからできる技なんだね…人間を凍結したら死んじゃうよ」 こんなことをポツリと言っていたのが印象的です。 薬を扱う学問ですので、人体の仕組みももちろん勉強していて、まあだから一般男性とは規格外になってしまうのですが。
今回、新たに使用したプロゲステロン膣坐剤。 最初に「不快だよー、溶けると出てくるよー」と訴えた時。 しばし考えて「ロウみたいなやつ?」と聞いてきた。
「そう!なんか油性っぽいというか…」
「それ、いい匂いする?」
「えっ!?しないよ!薬剤みたいな匂いしかしないよ!」
「そうかー…アレルギー対応で人工物にしたんだなぁ。」 ※自然界にあるもの(ワクチンの生とか)の方がアレルギー反応が起きやすいそうだ
「?」
「昔はね、カカオバターなんか使ってたからチョコのにおいがしたんだよ。蜜蝋とかも使ってたから甘い香りがするの」
さすが、専属薬剤師。頭が上がりません(笑)。 ちなみに数日後に実物を見せてあげたら(まだ包装してある状態)、
「あー、これかぁ。これ、すぐ折れるでしょ?」
まだ説明もしてなかったのに!! 実際、初めて使用した時に折ってしまって入れるのに相当手間取りました(全部入れろと言われているので)
家族に1人は欲しい、というかいてよかったな、と思う反面。 抗生物質なんかを服用しているときは 「抗生物質は時間で服用しなきゃダメなんだから。」とまだ寝ている僕をはたき起こします。 「だってー眠いんだもん(膣剤服用してからすごい眠い)。ご飯だって食べなきゃだし…(食後30分以内服用)」と訴えると 「あ、食後とかあんまり関係ないから。とりあえず、飲みなさい」 と水と薬を持ってきて半ば強引に飲ませられます。
あ、ちなみに。 プロゲステロン膣坐薬、ネットでいろいろ検索したんですが、日本の製薬会社は取り扱っていないらしく、詳しい内容が出ていません。 出ていませんが、まあ、その名の通りプロゲステロン(女性ホルモンの一種で黄体ホルモンとも言います)を増やすお薬です。 なので、体温上昇(高温期状態)と子宮内膜を厚くする効果があります。 僕の使用した感じでは…偽妊娠状態になっている、かな。 服用してからは、かったるいし(体温高いから)、足の付け根が痛いし(初期妊娠症状の一種)、眠いし、ときどきお腹痛いし… と相方に言ったら「つわり?」と言われた。
なので、判定日まで1週間きっている状態ですが、本人的には着床したのかしてないのか全然わかりません。 いいんだか、悪いんだか。
B産婦人科医という人達(主に院長?) 色んなタイプの産婦人科の先生にお会いしましたけれど。 全体通して言えることは、みんな優しい雰囲気を湛えています。 普通の産婦人科の先生は子供に対しても優しいまなざしを向けますからね。 生殖医療分野の先生方は、日進月歩の技術に惜しみない時間を割き(勉強して)、真摯に患者と向かい合っている感じをヒシヒシと感じます。
産婦人科医の半分は、優しさでできている(バファリン風に)。
え? もう半分は何かって? そりゃー、もちろん
厳しさですよ。
院長だけかな(笑)? ※ほかの先生で厳しい顔見たことないんで
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| | | | | | | KEI | | | | | | | 職業 | バイトくん | | | 地域 | 関東在住 | | | 性格 | やや男っぽい | | | 趣味 | ペーパークイリング | | | | 特技 | 賞状書ける | | | 自己紹介 | |
| SE→舞台関係→税理士事務所スタッフ、と共通性の無い職業についている。現在は主婦も兼業。 | |
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