| | | | | | | | | 2018/04/04 11:30:04 プライベート♪ | | | ラバーダム防湿とは | |
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日本の根管治療(歯の神経の治療)の成功率は30〜40%と言われています。根管治療が失敗する原因は、根管(歯の神経の通り道)への細菌感染です。お口の中には、常に400〜700種類の細菌が居ると言われています。そして根管治療時にその細菌が唾液と一緒に必ず根管内に入り込んできます。
人間の目は100ミクロン以下の物体は認識できません。根管の中に入り込んでくる細菌はもちろん目に見えないくらい小さく、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)でも細菌は見えません。その為、根管に細菌が感染しているかどうか、全くわからないのです。
根管治療をより成功させる最大のポイントは、いかに根管内を無菌に近い状態にするかであり、唾液中の細菌が根管内に入り込まないよう細心の注意が必要です。
そこで欠かせないのがラバーダムというゴムのシートです。このシートを患部に装着することによって根管への唾液中の細菌の感染を防ぎ、根管治療の成功率を上げることができます(歯科ハンドピース)。
またラバーダムは、治療に使用する薬液などが口の中に入り込まないようにする役目や、唾液で詰め物(インレー、コンポジットレジン充填)が歯に接着しにくくなり外れやすくなるので、ラバーダム防湿をして唾液の浸入を防ぐ意味もあります。

根管治療を受けたのに、いまだに痛みが治まらない、違和感が残る、というのは、まだ根管内に菌が残っている可能性があります。
顕微鏡(マイクロスコープ)を使用し、ラバーダム防湿をすることによってより治療の確度を高めることができます。
ラバーダム防湿は、残念ながら日本では、なじみのない治療方法ですが、海外では当たり前のように行われている術式です(電気的根管長測定器)。
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