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| | | | | | | | | | | | | | | | | 2018/05/05 17:54:05 プライベート♪ | | | 心電図モニターはやめませんか? [研修医教育] | |
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看護師さん達は心電図モニターが大好きです。入院中の患者さんが急変すると、まず心電図モニターとなる人も多いです。呼吸が止まっていても、まずモニター、、、、順序が間違ってませんか??
心電図モニターとは、心電図の電極を3つ胸に貼り、心電図をモニターの画面に出し、連続して心電図波形が見られるものです。不整脈の診療に有用です。
間違えている人が多いのですが、ST変化を読んではいけません。STが上がっているのでは??と予想して、12誘導心電図(12種類の波形を紙に記録します。通常心電図といえば、こちらのことを指します)をとるのは良いと思いますが、心電図モニターだけでSTの上下について判断してはいけません。
患者さんのごく限られた状況しか分からないと言うことを知っておかなければなりません。
このモニターは無線で飛ばすことも出来ます。ナースステーション(以下詰め所)から離れた病室の患者さんにつけて、詰め所でモニターを観察します。こういう事をすると、病院に収入が入ります。
1時間つけていると50点(1点は通常10円です)。3時間を超えるとそれ以上はもらえません。1日150点です。1週間以上つけていると、7日目から14日目は130点、15日目からは50点になります。1500円分の事をしなければなりませんね。
ある病院であった話です。不整脈のある若い男性が入院中でした。携帯電話が大好きだったそうです。その病院では決まった場所以外で携帯を使う事は禁止されていました。しかし、その場所は詰め所から遠く、その患者さんが携帯を使いに行くと、詰め所のモニターでは「電波が届いていません」と表示され、心電図はフラット(まっすぐな波形)になりました。当然アラームがなります。が、あまりにしょっちゅうそうなるので、スタッフは慣れてしまい、ある時その波形が出ていたのですが、、、、、実は患者さんは病室におり、心停止していたそうです。確か亡くなっています。
ある看護師さんのお母さんがある公立病院に入院した時の話です。お母さんの心電図モニターを外したり、振り回して遊んだりしていたそうです(そんな事するのはいけませんが)。当然詰め所のモニターには異常波形が表示され、アラームが鳴るはずです。でも、看護師さんは誰も病室に来なかったそうです。
何度も言いますが、心電図モニターが普通の波形を示していたとしても、患者さんは心停止(PEAと言います)になっているかも知れません。J先生のブログにあるように、VTかと思ってもそうでない(アーチファクト、つまり偽の心電図)場合もあります。つまり、心電図モニターをつけていても、つけていなくても、患者さんの事は直接看ていなければならないのです。逆に言えば心電図モニターって何のために付けているの??と常に考えていなければなりません。
また、心電図モニターのアラームが鳴っても誰も反応しない事があります。反応しないのであればアラームを鳴らす意味はどこにあるのでしょう???アラームが鳴ったら何故鳴っているのか対処しなければなりません。どんなに頻繁に鳴ったとしてもです。これを面倒だと考えるようになると大変です。多くの事故(病院以外でも)は、こういった事が原因で起こっているものも多いです。
私は提案したいです。不整脈があって特別必要な患者さん以外には心電図モニターをつけないと言うことを。
モニターを付けて安心してしまうのであれば、つけないで患者さんを頻繁に見に行った方が良いです。
全然見ないのであれば、生体情報モニタを付けていると言うことは、患者さんから不必要なお金を取っていることになるのではないでしょうか?詐欺罪?にもなるのではないでしょうか。それぐらいの気持ちで患者さんをケアしていきたいですね。
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