| | | | | | | | | 2019/09/03 17:18:46 プライベート♪ | | | ペット・動物 | | | 親子二代で頭がいいのかずる賢いだけなのか | |
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我が家ではボーダーコリーのチョコレート色という珍しい犬を飼っておりました。 この色、通常であれば白黒なのですがうちの子は明るめの茶と白で非常に綺麗な毛色だったのです。 けれど実はこの色、劣性遺伝子でして本来は白黒が優性遺伝子なんですね。折角こんなに綺麗な色なのにちょっぴり残念です。 それだけではないのですが、元々はペットショップにおりまして、これがまた「ブサイク」だと全然人気がないまま売れ残ってしまっていたらしいんです…。 そこで運命だったのが、そこで働いていた姉が何と一目惚れ!その子と目が合った瞬間、この子だ!と確信を抱いたのだそうです。 当時我が家ではそれまで飼っていた愛犬を亡くし、父が辛くなるからもう飼わないと豪語していたんですが、それにも関わらず何と姉はその子を連れて帰ってきてしまったんです。
当初はペットを飼う事に猛反対だった両親ですが、父の前でぴょんぴょんと跳ねている子犬を目の当たりにして結局折れてしまいました。 それからは我が家の愛犬となり、愛情をたっぷりと注がれ元気にすくすくと育ちました!ええ、それはもうすくすくと…寧ろ少し自己主張が強くなってしまったとも言います(苦笑)
女の子なのに訴える声はとんでもなく低く、その眉間には皺を寄せる始末。それでも父と姉の躾の甲斐もあってか、人間の言う事は恐ろしいくらいに理解する子でした。 「ぽ」という一文字の言葉だけですぐに散歩と認識し、リードを口に咥えて運んでくる事もありましたし、新聞紙や鞄も玄関から運んできてくれました。 その軽快さたるや、介助犬にもなれてしまうのでは?と思ってしまう程。今思えば親馬鹿でしたね(笑) それだけ頭の良い子はブサイクだったというだけで売れ残ってしまったようですが、そんな過去は一体何処へやら。 一年もすると、驚く事に彼女はみるみる内に本当に可愛らしくなっていったのです…!
毛艶は常に光を帯びてきらきらと輝き、人間の私も羨んでしまう程にさらさら。ボーダーコリーと言えば目つきは鋭く足と鼻が長いのが一般的。 彼女の目はくりっとまん丸で鼻は短く丸みを持ち、おまけに短足・・・その姿は完全にボーダーコリーと言うより狸を彷彿とさせるような容姿でした。 でも、目が丸いだけでなく毛並みがチョコレートなのも相まって、とても優しく穏やかな可愛らしい顔なのは我が家はもちろん、周囲の人達からも絶賛されていました。 以前はブサイクだと言われていたなんて、誰が想像できた事でしょう。 通りすがる全ての人々に「何あの子!可愛い!」と言われない事はまずありませんでした。珍しい犬種でもありましたし、近所では最早有名にもなっていました。 その上頭の良い子だったので、可愛い!と近寄ってこられて手を伸ばされると、必ずちょこんとお座りをして大人しく撫でられるんです。 数年前、10歳にして悪性リンパ種にかかってしまってからも、彼女は死の直前までその笑顔を絶やす事はありませんでした。 痛くて苦しかったであろうその時も、家族に心配をかけまいと懸命に頑張っていてくれていたのだと思います。 彼女は私達の宝物でした。
そんな宝物の子供達が今、我が家で元気に走り回っています。 お姉ちゃん犬と弟犬、どちらも白黒ですがママの血をしっかりと受け継いで、人間が大好きでとっても穏やかな優しく頭の良い子達です。 今年でもう12歳、ママの年齢を超えました。これからも元気で生きていてくれますように。
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