| | | | | | | | | 2018/01/17 18:10:45 プライベート♪ | | | 間違いはあるし | |
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広辞苑の第7版が発売されたそうだ。 話題の中心はブラック企業だとかLGBTなどの新語の収録だったが、一つ気になるニュースがあった。 台湾が広辞苑の記述について抗議したのだという。
新聞記事を引用すれば、中華人民共和国の行政区分を示す地図に、台湾が「台湾省」と記載されていること、もう一つは日中共同声明の説明に、台湾が中華人民共和国に属すると書かれていることについて、広辞苑の修正を要求したのだという。
この記述は今回新たに加わったわけではなく、これまでの版にもあったそうで、岩波書店は型通りに「誤りとは考えていない」と回答している。 付け加えれば、中国外務省はもちろん「台湾は中国の一部」と広辞苑を擁護したそうだ。
何せ、日本で最も権威があると一般には思われ、岩波書店自身も自認している広辞苑だ。 以前、「広辞苑の自画自讃─守りたい日本語」に、広辞苑のwebサイトに「日本語辞典の最高峰」と自画自讃している書いた。
改めて第7版のwebページを覗いてみると、日本語の規範だとか、日本語の守護者だという表現はさすがに不遜だと思ったのか、他人の言葉を借りながら権威付けをしているが、「国語+百科辞典の最高峰、国民的辞典と言われるまでに成長しました」という自画自讃のスタンスは変わらない。 まあ、宣伝だから仕方がないのだけれども・・・
別に広辞苑が他よりも劣っているとは思っていないし、私も愛用している辞書の一つなので、広辞苑を腐すつもりはない。 ただ、自らを権威だと言うのは感心しないし、人にそう信じ込ませること、人がそう信じ込むのも正しくない。 所詮、辞書だって人が作ったもの。間違いはあるし、解釈が人と異なることだってあって当たり前なのだ。
私は所謂右翼ではないので、この問題を政治的にも思想的にも云々するつもりはない。 あくまでも言葉の表現の問題として取上げたいが、結論的には政治的、思想的な問題とは無縁ではないかもしれない。
まずは広辞苑を調べてみた。 台湾省と記載されている地図は、「中華」の見出しにあった。 台湾の帰属についての記述は、「日中共同声明」の見出しにあった。
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