「こんな事もあろうかと、冒険服は倉庫にしまっておきました」
「ほほぅ。たまにはティップ君も気が利くもんだね」
テクテクテクテクテク
「しかしシェンロン大魔王とはどんな奴なんだろうねぇ。強いのか、はたまた魔力を使うのか・・」
「・・・えっ!?」
「だってあのぶぅ族だぞ?神の子ぶぅ様が何とか逃げられたなんて、普通ではないな」
「そ・・・・・・そうなんですか!?」
「ぶぅや君も捕まるくらいだから、強くて魔力を使って・・強敵だな。今までの相手とは違う」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
さささささささ・・・・・・
「まぁどんな奴でも私の敵ではないなぁ。権力だけではなく、知恵と力をもつ私の右に・・・」
しーーん
「・・・・あれ?ティップ君・・・・・?」
「何をしているティップ君君は逃げ出すのか!?」
「・・・・・魔力なんか敵うわけが・・・・。僕は非力ですし・・・・」
「君は仲間を助ける勇気もないのか!例え死んでも仲間を助けに行くのが勇気だろう!」
「・・・・・・・・・・・で、でも。。。」
「かつて勇者のカギを手に入れた者とは思えないいつまで経っても弱虫ティップだ」
「僕は弱虫じゃないです仲間だって誰より大切に想ってます!僕は勇者だ」
「ぶぅ族はかつて僕らを助けてくれた。今度は・・・」
「僕達以外助けられる者はいません。今も苦しんでるはずです。さっ、もたもたせず行きますよ!」
「もたもたしたのはティップ君だけど・・・・」
「まずは神の子ぶぅ様のもとへ行きましょう!」
旅の準備は整った。