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おきらく税金情報
税金対策や税金問題など、税金にまつわるニュースや話題について、雑感を書いていきます。
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2010/03/04 13:39:02 国内ニュース
雑感
おきらく税金情報 75
3月4日 読売新聞

長引く景気低迷とデフレで、とりわけ、地方の中小・零細企業の活力が急速に衰えつつある。2010年度予算案が衆院を通過し、年度内成立は確実になったが、公共事業は2割近く減らされ、公共事業に対する依存度の高い地方経済は大きな打撃を受けそうだ。年度末を控え、資金繰りに苦しむ中小・零細企業も数多い。日本経済を樹木に例えれば、中小・零細企業は土の中の根っこだろう。しっかり根を張らなければ木は栄養をとれず、少しの風で倒れてしまう。政府や自治体は、日本経済を支える中小・零細企業の再生に力を貸さねばならない。倒産というはっきりした形を取らない企業の消滅が、全国でじわじわと増えている。民間信用調査会社・帝国データバンクの社内調査では、法的整理や銀行取引の停止などの「倒産」より、自主廃業したり、経営者が行方不明になったりしての自然消滅の方が、3倍も多いという。昨年の倒産件数1万3000件から推計すると、4万社が消えた勘定だ。約7000の事業所が集中する大阪府東大阪市。金属を加工するある企業は昨年11月、創業42年で廃業した。

08年秋の世界金融危機後の同時不況で、受注は9割も減少した。後継者もなく、続けていても先が見通せなくなった。経営者は廃業後も、近くの同業者に技術を教えにいくことを考えたという。だが、周辺の企業の相次ぐ廃業や事業縮小で、その思いもままならない。経営者の妻は、「技術を伝えるべき若い人がいない。これではモノづくりの足場が崩れてしまう」と、不安を隠さない。同市内の食品製造業者も、同じく昨年11月に廃業した。最大の理由は資金繰りという。「25年間、融資返済のためだけに働いてきたようなものだ。今、景気が好転してもその恩恵が巡ってくるのは4〜5年も先の話だ」と見切った。中小企業が直面する危機を乗り切るためには、経済の安全網の拡充が待ったなしだ。亀井金融相の肝いりで成立した「中小企業金融円滑化法」による返済猶予などの相談は、昨年12月の1か月に大手銀行だけで2万件近くあり、確かに駆け込み寺的な役割は果たしている。

だが、いったん返済猶予を受けると、次回から融資が受けられないのではないか、と不安を訴える中小企業も少なくない。運用面の改善が必要だろう。高度経済成長時代以降、各地に工場団地が造成され、企業誘致が進められた。しかし、需要減退と海外との競争激化で、以前のような経済効果はもはや望めない。三重県亀山市が誘致したシャープの液晶工場は、「自治体の企業誘致のモデルケース」とされた。しかし昨夏、需要減少と採算悪化で一部を中国企業に売却した。企業や工場があっても、いつ閉鎖したり海外移転したりするか分からない時代だ。こうした空洞化に備えるには、人材や素材など今ある経済資源を生かした新たな産業を作り出す必要がある。過疎地域や限界集落を抱える地方では、福祉や医療などの需要は都市部以上に大きい。大学生や高校生を対象に、各地で開かれる企業説明会や面接会では、医療や介護など社会保障関連企業からの求人が目立っている。求人総数の6割を占めた県もあるという。

これまで「行政サービス」と位置付けられてきたこの分野で大胆な規制緩和や助成・優遇措置を導入すれば、民間の資金が集まり大きな雇用の場が生まれよう。人口減と消費低迷で八方ふさがりの地方経済だが、かすかな光明を見いだした自治体もある。福岡県久留米市の商店街では、長年続いた店舗の減少傾向に歯止めがかかった。各地の特色ある食べ物の人気を競う「B―1グランプリ」が昨年秋に開催されたことがきっかけだ。2日間に20万人以上が全国から集まり、その人気ぶりに商店街の経営者らが驚いて、飲食店の開業意欲が盛り上がったという。一方で、映画やテレビドラマのロケを誘致し、国内外から観光客を急増させたケースもある。北海道や沖縄県では、高齢者が暮らしやすい街づくりを進めた結果、道・県外から移住してくる高齢者が増え、人口減を食い止めた地域も出てきた。もちろん、そうした効果を持続させるのは難しいが、アイデア次第で、状況を打破する変化が生まれるのは確かだ。その変化をいかに定着させていくか、地域の工夫と実行力が問われている。

大企業がくしゃみをすると中小企業は風邪をひきます。この不況の影響でどんどん中小企業が潰れて行っているせいで地方の工業地帯は打撃を受けているんですね。経済が活性化するためには地方の力が必要ですし、日本の中小企業も日本が世界に誇れるのではないかというくらい技術が優れている会社がほとんどです。この技術を十二分に発揮することなく廃業に追い込まれていては宝の持ち腐れですので、地方単位で経済を活性化させていくことが重要でしょうね。
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