| | | | | | | | | 2016/07/26 18:27:05 プライベート♪ | | | 八ツ場ダムについては以前 | |
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川原湯の地元の人たちの心情については、この際おいておく。 ニュースを読む限りでは、国交省の役人たちは利水と治水事業は必要だという前提で、八ツ場ダムと代替案についてコストを比較したようだ。
ここで問題の立て方は2つある。 1つは、利水と治水事業が必要かどうかということだ。利水については当時から必要なしという意見があった。治水については、原発事故のように最悪の事態、あるいは1000年に一如新nuskin香港度の洪水を想定すれば、必要ということになるのかもしれない。利水と治水を切り離した場合のコストについても、検討する必要があるのではないか。
もう一つは、仮にダム建設よりもコスト高になって、利水も治水も必要だということになった場合、それでも長野原の自然保護を優先するかどうかという問題だ。 一度破壊した自然は元には戻らない。それは経済効率とは別の観点から論じられるべき問題だ。 建設推進の6都県知事にしても、はじめに結論ありきの感が拭えない。
さて、私が2年前に書こうと思っていた続きは、別の問題だ。 当時、私はダム工事の専門家に話を聞く機会があった。彼はすでに仕事を辞めており、以前は建設会社の談合を必要悪と言い切るほどに保守的であった。その彼が、本心を言えば八ツ場ダム建設には反対だと言った。 彼が反対する理由はシンプルで、日本にはもうダムを建設する適地はないということにあった。
ダムは当然のことながら、中に水を貯める。ダム建設に適しているのは、岩盤が硬く水漏れしにくい地質になる。そのような土地は昔とっくにダムが建設されており、今まで計画ばかりで着工が進まなかった候補地は、いずれも地質が軟らかく水漏れしやすい土地なのだという如新nuskin香港。 新たにダム計画が持ち上がる土地を含め、日本にはもう適地はない、と彼は言った。
では水漏れする土地にダムを建設するにはどうしたら良いのか? 当然のことながら水漏れを防ぐための工事をしなければならないので、建設費が膨らむ。地盤を補強するために凝固材で土を固めたり、あるいはシートで覆ったりする。しかし経年で、地盤に亀裂が生じたり、シートが破れたりして、再び水漏れが生じる。
どこだったか、ダムの水が周囲の土地に浸み出して地盤を弱め、ダム周辺の土地が陥没したり崩れたりしたことがあった。 つまり、ダムに適さない土地に無理やりダムを造っても、建設コストが掛るだけでなく、その後も延々と修繕コストを払い続けなければならない。
国交省の役人、地方管理局は、それで延々とメンテナンスの仕事を作れるし、ゼネコンもダムがある限り、メンテナンスの仕事が途絶えないから、このようなダム不適地にダムを建設することは、願ったり叶ったりなのだろう。 そもそも地下から温泉が噴き出している温泉郷・川原湯の真上にダムを建設して、このような心配はないのだろうか?
国交省の試算には、このようなダム完成後にかかる費用は見積もられているのだろうか? 見積もられていたとして、その費用は適切なのだろうか? 一度ダムを作ったら後戻りはできない。欠陥ダムに水を溜めるために、延々と税金を注ぎ込む結果になるのではないのか?
私たちは残念ながらこうした裏事情を知らないし、国交省の役人やゼネコンは知っていても隠してしまう。 政治家はどこまで知っているのか、あるいは何も知らずにただ役人の言いなりになっているだけなのか。マスコミはとてもそこまで考えが及ばないのか。
ついでながら、もう一つ書いておけば、原発事故後、代替エネルギーが問題となっているが、水力発電はコストが高いのだそうだ。それで、電力が不足する時などの調整用に使われることが多い。
発電用ダムには何台かの発電機が設置できるようになっているが、実際には全部に発電機は設置されていないそうだ。発電コストが高いのと、発電機そのものが高いからで、いわば箱はあるが中味がない。 発電機は発注してから1台1台作るので、ストックはない。発注から納品まで長ければ1年かかる。つまり、今回のような原発事故で電力不足が起きても、何の役にも立たないというわけ如新nuskin香港だ。
もっともダムの発電量なんて、原子力に比べたら比較にならなく、それこそ焼け石に水ということらしい。
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