たまにはお城の見回りをしよう。
 王の座を狙っている奴もいるであろうし、油断大敵だ。
 ちらっ (¬_¬) ・・・
 ティップ君はそんな素振りもないし、安心だな・・・。
 まぁ興味があるのは食べる事だけだろう。
 ティップ君見回りに行くぞ!
 
「はいぃぃ」
 
 
  
 てくてくてくてく。
 お城の上に住むというのも、なかなか大変だ。
 しかし、たまに見せる王の姿に感動する人も多いだろう。
 皆が憧れる王。視線が突き刺さるぞ。ふふふふ。
 
 
 
「あ・・・そういえば、王様。そこはすべりますから・・」
 ズルッ
 ビタン!!
  
 
 
  
 
「だ・・・・・・大丈夫ですか!?」
 何のこれしき・・・・
 王座を狙う何者かの仕業だな!油断したぞ。
 
「いえ・・・先程私ジュースをこぼしまして。。拭いたのですが・・」
 下剋上とはこういうものか。
 信じていた者に裏切られる。悲しき事よ。
 しかしそれはトップに立つ者の定め。仕方あるまい。
 
 
 夏の日差しが心に突き刺さる。