しんみり

テーマ ・ プライベート♪ カテゴリ ・ なし #20884
今回の更新が今年最後の更新になると思うので、ちょっとほっこりするお話をしようと思います。
私の祖父の話なんですが、祖父が亡くなってからの話です。

祖父は腰が悪くてよく都筑区の整骨院に通っていました。でも腰の調子がいい日は朝からいろんな道具をもって畑にいっていました。

私の祖母は早めに亡くなってしまったので祖父は私がこっちにくるまで一人で生活していました。私が来ると寂しかったのかいろんな話をしてくれました。しかし、当時私はまだまだ子供で、なんども同じ話をする祖父が若干面倒になり、話半分に聞くようになってしまいました。

そんな祖父が事故にあってしまったことがありました。交通事故治療で鶴ヶ峰の病院にいると聞いて、私はすぐに駆けつけました。すると祖父は私にしばらくの間畑を見てほしいとお願いされました。心では面倒くさいと思ってたんですが、祖父の唯一の楽しみだったため承諾しました。祖父の畑は借りた土地でやっていたものらしく、私が畑に行くとその地主さんが話かけてきました。どうやらしばらく畑に顔を出さない祖父を心配してくれていたそうです。その人は60歳後半ぐらいで定年した人でした。
大した趣味もなく畑をぼーっと眺めていると祖父に話掛けられたようです。それからというもの畑に来るたびに祖父からいろんな話をきいたそうです。それが非常に面白く為になるものだったそうで、祖父が畑に来るのを楽しみにしていてくれたそうです。

その後、祖父はむちうちで北山田の整骨院に通うことになったんですが、またちょくちょく畑に行くようになりました。その時は祖父は畑仕事はできないので私もついていきました。そこで地主さんと、初めて三人で祖父の話をちゃんと聞きました。それは私が生まれる前の話だったり、戦中の話だったりで非常に興味深く、時折混ぜ込むジョークも面白かったです。私は今までなんでちゃんと聞いてやれなかったんだろうと後悔するほどでした。

それからしばらく経って、祖父もとうとう畑に行けなくなるぐらいになってしまいました。お医者さんにもうあと数週間かもしれないんで覚悟してください。と言われました。その時は全然実感がなかったんですが、病室の祖父に話掛けたとき「じじいの話を聞いてくれてありがとな」といいました。その時私は本当に祖父がいなくなってしまうんだと実感しました。不思議と悲しくはありませんでしたが、祖父が話てくれたいろんな話を思い出しました。祖父が亡くなったのがちょうど今ぐらいの歳だったので、この時期が近付くといつも祖父の話を思い出すんです。

どうです?ちょっといい話でしょ?みなさんも自分の祖父や祖母の話はちゃんと聞いてあげてくださいね。話すペースが遅かったり、同じことを繰り返したりするんでちょっともどかしいかもしれませんが、みなさんにとって後に大切な思い出になるかもしれませんからね。

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