| | | | | | | | | 2016/04/07 20:26:32 プライベート♪ | | | <監禁(その4)> | |
| |
| | |
・少女Bが誘拐されてから、捜索届けが直ちに出されないことを青年Aは知っていた。両親の養育権の問題が、少女Bの不運を物語っていた。 監禁後、十ヶ月が経過したころ、マスコミが急に騒ぎ出した。 少女Bは、テレビ画面のレポーターのコトバを耳にした。 「もし、あなたがこの番組を見ていたら、直ぐに連絡をください!」
| | |
| |
| | | | | | | | 2016/04/05 20:02:32 プライベート♪ | | | <監禁(その3)> | |
| |
| | |
・気分転換のため、青年Aは少女Bと外出しようという気になり、少女Bに訊いた。 「今日はどこかに出かけよう。君の行きたい場所は?」 「ディズニーシー。」 ふたりは目的地に到着し、今までのことを全て忘れるかのように遊んだ。 「どうして、わたしだったの?」 「別に理由はないんだ。」 少女Bは少し不満そうな表情をした。青年Aは、いまさら医学的興味からだったとは言えなかった。
| | |
| |
| | | | | | | | 2016/04/03 22:36:15 プライベート♪ | | | <監禁(その2)> | |
| |
| | |
・青年Aは医学部の学生で来年卒業予定だったが、何故か医師国家試験を受けるかどうか迷っていた。 監禁されてから数週間、少女Bは隙あれば逃げ出そうとチャンスをうかがっていたが、ある事件を機に考えを変えたようだった。 ある事件とは、少女Bが原因不明の高熱を出して寝込んでしまったことだ。医者に連れていくわけにもいかず、青年Aは持てる医学知識を総動員し、講義も休んで3日間少女Bを徹夜で看病した。 回復した少女Bはいった。 「家族でもない貴方が、どうして?」 後から判ったことだが、少女Bは青年Aがしたほどの看病を両親からしてもらったことはなかったらしい。
| | |
| |
| | | | | | | | 2016/04/02 23:58:14 プライベート♪ | | | <監禁(その1)> | |
| |
| | |
・冬の晴れた日、青年Aは少女Bを誘拐し、自宅に監禁した。 少女Bの二親とも著名人であったため、彼女の情報を得るのは比較的簡単だった。 「君のお父さんから頼まれて、ちょっと来てほしい場所があるんだけど。」 かけたコトバはそれだけ。少女Bの顔色が少し変わり、青年Aの車に乗り込んだ。
| | |
| |
| | | | | | | | | | |
http://p.booklog.jp/users/korto-darma |
| |
| |
| |
|